米、北朝鮮に偽造紙幣調査内容を通告
北朝鮮接触結果に対して沈黙
(デイリーNK2006/03/08)
北朝鮮と米国は 7日(現地時間)、 ニューヨーク・マンハッタンのUN駐在アメリカ代表部で接触を持ち、米ドル偽造紙幤問題などに対して意見を交わしたが、北朝鮮代表団は接触結果に対しては沈黙で一貫した。
この日の接触には、北朝鮮側からは、李グン北朝鮮外務省米国局長と韓ソンリョルUN代表部次席大使などが、米国側からはキャスリンスチーブンス国務省東アジア太平洋担当副次官補とデニオルグレーザー財務部テロ資金支援及び金融犯罪担当副次官補、国家安保会議(NSC) 関係者などがそれぞれ参加した。
米国側はこの席で、財務部が愛国法によって取ったマカオのバンコ・デルタ・アシア(BDA)に対する措置を説明して、BDAに対する措置が北朝鮮に対する制裁ではなくて、6カ国協議とも無関係だという立場を北朝鮮側に伝達した。
これに対して、李局長をはじめとした北朝鮮代表団は、接触後の記者の質問に一切答えることなく米国のUN代表部を離れた。UN駐在北朝鮮代表部のある関係者は “今日会談は終わった”と言ってこれ以上の接触はないことを示唆した。
しかしキャスリン国務省副次官補は “両側に一部懸案を明確にするのに良い機会になったと思う”と語り、 BDAと係わる問題解決に努力しているし肯定的な方向に進展することを期待すると述べた。
米財務部も声明を通じて、BDAが愛国法によって取られた措置であり米国金融システム保護措置であることを北朝鮮側に集中的に説明したとしながら、多くの懸案を明確する機会を持ったと明らかにした。財務部は引き続き自国の金融システムを脅威から保護するために必要な措置を持続的に取っていくことを北朝鮮側に伝達したと伝えたが、 BDAに対して取った措置が、北朝鮮に対する制裁措置ではなくて 6カ国協議とも無関係な事案だと説明した。
6カ国協議再開論議と関連、キャスリン副次官補は米国も他の? 6カ国協議参加国とともに? 6カ国協議再開を望んでいるが、この日の接触は財務部が主導したことで6カ国協議再開問題とは関係がないものだと述べた。
去る 4日ニューヨークに到着した李米国局長は 9日、北朝鮮に帰国することとなっているが北朝鮮代表部はこれに対する確認を拒否した。 |