韓国国会統一外交通商委員会所属の陳永(チン・ヨン)ハンナラ党議員は、統一部が提出した対北朝鮮支援現況を分析し、1995年から2006年までの12年間、政府と地方自治体、民間団体が北朝鮮に支援した金額は、総額6兆5899億ウォンにのぼると明らかにした。
特に、盧武鉉政権発足後から今年までの4年間で、北朝鮮に提供された支援金額は3兆970億ウォンとなり、対北朝鮮支援の全体規模の46%にのぼることが分かった。
今回の集計には、政府と地方自治体、民間団体が12年間に渡って北朝鮮に提供したすべての形態の支援のほか、北朝鮮の軽水炉建設のために提供された融資と利子も含まれている。しかし、2000年の南北首脳会談の前に北朝鮮に送られた不法対北朝鮮送金の5億ドルは含まれていない。
12年間に韓国政府が北朝鮮に支援した規模は4兆2006億ウォンと集計されたが、これには、現物支援(1兆1333億ウォン)、コメ借款提供(7223億ウォン)、糧穀管理特別会計による支援(2兆2882億ウォン)、民間団体を通じた支援(568億ウォン)などが含まれている。韓国政府はこの期間に、コメ200万トン、肥料222万トンを支援した。
また、北朝鮮軽水炉建設のために1兆3655億ウォンが融資支援され、これによる利子として今年7月末までに4045億ウォンが支払われた。
さらに、韓国民族助け合い運動やワールド・ビジョンなどの民間団体が5989億ウォンを、京畿道(キョンギド)や江原道(カンウォンド)などの地方自治体が204億ウォンをそれぞれ支援した。
歴代政府別に見れば、北朝鮮軽水炉建設の費用を除き、金泳三政権が3年間(95〜97年)で2314億ウォンを支援した。
金大中政権時代には、対北朝鮮支援の規模が1兆4915億ウォン(政府支援1兆2671億ウォン、民間団体支援2244億ウォン)に増加した。南北首脳会談と大統領選挙があった2000年と2002年には、支援規模が急増している。
盧政権の4年間の対北朝鮮支援規模は3兆970億ウォン(政府支援2兆7217億ウォン、民間団体支援3753億ウォン)で、金大中政権時代の倍以上となっている。
これとは別に、国際社会が12年間で北朝鮮に23億6133万ドルを支援したことが明らかになった。 国連機構が14億5193万ドル、各国家が6億7993万ドル、国際非政府機構(NGO)が2億2947万ドルを支援した。
02年以降、国際社会の対北朝鮮支援の規模が減少傾向を見せた中で、同時期の韓国政府の支援が大きく増加したことが目を引く。
陳議員は、「軽水炉の建設費用を除けば、盧武鉉政権の対北朝鮮支援額は全体支援規模の64%に急増したが、南北関係は一向に進展していない。これは、現政府の対北朝鮮政策が失敗したことを示している」と述べた。
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